自宅カフェ、台所兼厨房で自宅カフェの営業許可は取れるのか?

自宅カフェとは?

新たに店舗を借りることなく、自宅をカフェとして活用する経営スタイルのことです。自宅の一部をカフェスペースとして利用することは、カフェの開業に必要となる費用を大幅に抑えることが可能となります。

ただし自宅でカフェを開業するには保健所の審査などがありますので、それに合わせた改装が必要となります。

自宅カフェと聞くと、自宅の一部を開放してカフェを営業しているイメージが強いかもしれません。しかし法律では自宅内にカフェを併設して営業することは許可されていません。それはつまり、居住スペースと店舗スペースが明確に区切られている必要があるということなのです。これは自宅カフェを開業するにあたり非常に重要なポイントとなります。

とはいえ、それでも開業に必要とされる最低限の改装のみを施すことでカフェを開業することができるとなれば、店舗を借りるよりも格段に初期費用を抑えることができるでしょう。平日は本業の仕事をこなしながら、週末のみお店をひらくといった営業形態を選ぶこともできます。このような営業を週末カフェと呼んだりもしますが、規模を小さく営業することでリスクを低く開業したい場合にとる手段としておすすめです。

自宅カフェや週末カフェは低予算低リスクで始められる一方、一般的な住宅の見た目から、カフェと認識されずらい点がデメリットとなります。今住んでいる場所が住宅地であればなおさらです。

飲食店は特に立地が重要となるため、自宅カフェにこだわる場合は集客が見込めるエリアに引っ越しを検討しなくてはいけないかもしれません。

自宅カフェの営業許可

自宅カフェといっても一般的な飲食店同様に営業許可を必要とします。まず最初に自宅の用途地域が営業規制になっていないことを確認しましょう。この地域に属していると自宅ではカフェを開業することができません。

用途地域には、商業地域、工業地域、住居専用地域など、都市計画法で土地利用の用途を定めたものです。第一種低層住居専用地域では、50m²までの住居を兼ねた一定条件の店舗という制限があります。自宅がどのような用途地域に属するのかを市役所などで確認してください。

開業が可能であるとわかったら営業許可をとることができます。

営業許可申請

保健所に提出する営業許可申請では、決まった書式の申請書を提出することになります。この他に施設の平面図と食品衛生責任者の原本、申請手数料が必要となります。

必要資格の取得

飲食店である以上はどのような店舗であっても食品衛生責任者が必須です。

台所兼厨房で自宅カフェの営業許可は取れるのか

結果からいうと、台所兼厨房で自宅カフェの営業許可はとれません。それは営業許可を取得するにあたり、保健所によりさまざまな基準が定められているからです。特に設備については、細かい決まりがあります。

  • 自宅台所と店舗のキッチンの兼用はできない
  • 2層以上のシンク、または1層のシンクを2つ
  • 扉付き食器棚の設置
  • 調理場の入り口部分にドアの設置
  • 石けん液付き、手洗い付きトイレの設置
  • 家庭用レベルの冷蔵庫を使う場合には、庫内温度がわかる温度計を設置する

上記の他にも壁や床が防水性でなければならない、店内の明るさ、衛生管理方法、洗浄・給湯設備などの決まりもあり、自宅の一角をカフェとして使用する際にはさまざまな注意が必要です。

自宅カフェで営業許可を取得する方法

自宅カフェで一番の自宅の台所兼厨房としての使用は営業許可が取得できないとなるとどうしたらいいのでしょうか。 

リフォーム

自宅でカフェを開業するには、自宅部分とカフェスペースを明確に仕切らなければならないため、自宅の一部を改装して店舗をつくることになります。

住居と店舗の分け方はさまざまありますが、プライバシーを確保するためには、防音効果が高い壁や建具で仕切ることをおすすめします。空間の分け方としては、1階をカフェスペースに、2階を居住スペースで分ける方法や1階の一角をカフェスペースにする方法などがあげられます。

また2世帯住宅のように完全に切り分けて入り口も別々に用意する方法もあります。いずれの場合でも、生活感があまり出過ぎないように配慮する必要があるでしょう。

そしてキッチンを自宅用とは別に増設し、営業許可を取得するための条件を満たさなければなりません。

自宅以外の建物を利用する

近くに空き家やテナントがあれば、そこをカフェとすることで自宅のリフォームをする必要はなくなります。しかしキッチンの条件を満たす必要があるためある程度の交換や工事をすることになるでしょう。

キッチンカー

自宅のリフォームも空き家の利用もしない場合、キッチンカーも選択肢のひとつといえます。キッチンの問題は解決できるうえに移動販売も可能となります。

まとめ

自宅カフェでは自宅の台所を店舗の厨房として利用することはできません。そのためリフォームが必要となります。

自宅の一部を改装して店舗をつくる場合には、自宅カフェを多く手掛け、経験が豊富な専門業者に依頼することをおすすめします。施工業者のホームページなどで、実績を確認してみましょう。

また、用途地域の調査から保健所との打ち合わせなどをまとめて代行してくれる場合もあるため一度相談してみるといいかもしれません。

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