飲食店の内装デザインでおさえておきたいポイント6選

飲食店の内装デザイン

店舗のデザインは、そのお店の印象を決める重要なポイントとなります。たくさんの飲食店が存在する外食産業は競合が多く、流行や味、メニューの内容や価格だけでは個性に欠けてしまいます。飲食店の内装デザインは、他店との差別化を図ることができる方法として有効な手段といえます。

食事中の雰囲気はその時間をリラックスして過ごしたり、店内のインテリアや内装を楽しんだりすることができるといったうえで魅力的な要素となります。場合によっては価格や味よりも、その空間で素敵な時間を過ごすことを目的としているといった人もいるのです。それらを考えると、飲食店のデザインは、お店のランクを上げてくれるだけでなく、集客率や売り上げなどにも直結するものといえます。

近年は特に、店舗の宣伝にSNSを利用することも多くあり、以前よりも内装に力をいれる飲食店も少なくありません。口コミや映える写真などを拡散されることで、なによりも大きな宣伝効果となります。

内装制限

内装制限とは建築基準法と消防法において火災時の初期における安全避難と、火災予防や初期消火、本格消火を目的としているものです。壁と天井の仕上げを燃えにくい材料にすることやスプリンクラーの設置を義務付けているものです。

火災があった際に炎の拡大や煙の発生を遅らせるための規制となっていて、それらをクリアしていない建物に関しては、建築基準法違反となり罰則があります。

炎が急拡大して、避難を妨げることがないように、室内の仕上げに準不燃材料や難燃材料を使用することと定められていますが、床は制限の対象外となっています。飲食店における内装制限では、1.2m以上の高さがある天井や壁が対象となります。火が上に燃え広がる性質があるためです。

他にも、建物の規模や建物の構造によっても制限が変わってきます。人命にかかわる重要なことなので、安全基準を満たした内装にすることは最優先事項といえます。

内装デザインでおさえておきたいポイント

店舗デザインをするにあたって、いくつかの基本的なポイントを紹介します。

コンセプト

内装を店舗のコンセプトに沿ったものするために、ターゲットだけでなく、物件の立地や人の流れ、そして時代に合ったニューノーマルなども意識するなどできるだけ細かく決めることが重要です。しっかりと事前にマーケティングをおこなったうえでコンセプトを作ることが大切ということになります。

理想の内装デザインを紙に書き出し、可視化することでイメージをまとめることができます。できるだけ具体的なイメージを書き出すことで、自分だけでなく、他の人にも伝わりやすくなります。

スタイル

Barであれば暗めでシックな内装、飲食店であれば明るい雰囲気、など業種や店舗によってスタイルを考慮することも重要です。和風、洋風、北欧風、カジュアル、モダン、シンプル、ナチュラルなど店舗の方向性を決める要素となります。床や壁、インテリアなどのスタイルに統一感を持たせることでまとまった印象となります。  

レイアウト

視覚的な部分だけでなく、動線を考慮することも内装デザインのひとつとなります。スタッフとお客さまの動線をまず優先に考え、そのあとから厨房や家具などのレイアウトを決めていくといいでしょう。働きやすい職場やストレスを感じない飲食店は、動線がしっかりと考えられています。

また、近年の新型コロナウィルス感染症をきっかけに、人との距離を保つことが重視されている傾向があり、ある程度のスペースの確保が必要となる場合もあります。テイクアウトやデリバリーを利用する人も増えているため、それらの受け取りスペースなどを設置することも考えなくてはいけません。このように時代に合わせたレイアウトを取り入れることも重要なポイントです。

要素

  • 床や壁などの素材(木や石、ガラス、タイル)によって印象が変わります。
  • インテリアの形では、直線が多い場合にはスタイリッシュに、曲線が多い場合には柔らかいイメージとなります。
  • 店内の配色はベースカラー(広い面積の場所に使われる色)70%、メインカラー(家具やドアの色)25%、アクセントカラー(雑貨などピンポイントで使用する色)5%といった配分で調整するとよいバランスになるといわれています。使用する色は多くても3色以内に抑えることと、アクセントを上手に使うことがポイントとなります。
  • 照明などによっても雰囲気は大きく変わります。

 

インテリア

店舗のコンセプトに合った配置がポイントとなります。明るくアットホームであるということがコンセプトの場合、キッチンはオープンキッチンが向いているといえます。

また、店内照明にも同様のことがいえるでしょう。暗い照明では、ゆっくりと過ごすことを目的としている場合におすすめです。

高級感や落ち着いた雰囲気、ビンテージ感を表現したい場合には、天井に近い部分を明るくし、下にいくに連れて暗くするといった方法があります。一方で回転率重視となる、ラーメン店や回転寿司などの場合、店舗全体の照明をより明るくすることで長い滞在を避ける方向性にする方法があります。

内装業者を選ぶ

内装のデザインをしたり設計したりするデザイナー選びも大きなポイントとなります。

内装デザインの希望をできるだけ忠実に再現するには、店舗内装を専門とする空間デザイナーや内装業者に依頼する必要があります。店舗内装業者の場合、工事までを一括で請け負ってくれるため話し合いと工事がスムーズに進むこと、そして予算に合わせた内装デザインを提案してくれることが考えられます。

一方で、空間デザイナーは独自の価格設定をおこなっているため、高額になる場合があります。さらに工事を別で発注することになると、時間と金額がかかることになります。希望の内装と予算、期間などを考え、適切に選ぶことが必要となります。

内装業者の中には店舗を得意とし、専門としている場合も多く、多くの知識と実績をもっていることがあります。できる限り希望に近づけたデザインを提供してくれるでしょう。

上記のことをふまえ、自分がお客さまだとしたら…ととイメージしてみると、別の角度から内装デザインのアイディアがうまれることがあります。コンセプトと合わせて考えてみるといいでしょう。

まとめ

飲食店の内装デザインでは、業種とコンセプトに沿って考えていきましょう。おさえておきたいポイントを参考にアイディアを出してみるといいかもしれません。なにも思いつかない、わからない、となってしまった場合は、自身の足でさまざまな飲食店へ出かけてみることでヒントを得られることもあります。

飲食店を専門とする内装業者では、イメージを伝えることで実際に可能なデザインであるか、予算内でできるデザインであるかを判断して提案してくれます。また工事までを通しておこなってくれるため、細かい部分までよく打ち合わせをすることができます。

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