SNSでの集客
さまざまなお店では集客のためさまざま方法を取り入れています。広告や看板、チラシ、グルメサイトへの掲載、ホームページの作成などが主流ですが、それらの広告宣伝には費用が必要となります。さらに必ずしも効果があるという保証はありません。一方で近年、増えつつあるSNSを使った集客方法では費用がかかることなく、無料で宣伝することが可能です。
SNSとは
Social networking service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略で、Web上での社会的ネットワーク(ソーシャル・ネットワーク)において人と人をつなげるサービスのことです。自分の趣味や意見をネットに公開して、世界中の人と共通の話題でつながることができ、共感したり意見を交換したりすることがができます。SNSという言葉は多くの人に認知されていて、ユーザー数が多いSNSは3つほどあります。
アクティブ ユーザー数 |
4,500万人 |
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特徴 | 拡散系SNS、主にテキスト+画像、高い情報拡散力、密なコミュニケーション |
アクティブ ユーザー数 |
3,300万人 |
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特徴 | 共有SNS、主に画像、ハッシュタグ検索、美容や飲食に関するものが多い |
アクティブユーザー数 | 2,600万人 |
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特徴 | プロフィール系SNS、実名制、ビジネスや企業系が多い |
上記以外にも若年層のユーザーが多いTikTokや、伝達系のLINEなどのSNSがあります。
SNSによる集客のメリット
上記のようなSNSを利用して集客をおこなうメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
無料
SNSの利用は基本的に無料となっています。誰でも簡単に始めることができることから多くの人がなにかしらのSNSを利用しています。スマートフォンの普及によっていつでもどこでも閲覧や投稿をすることができる環境があります。
拡散・共有
SNSを利用する不特定多数のひとに、言葉や画像などによって拡散や共有されることで、自動的に認知を高めることができます。それぞれのフォロワーだけでなく、いいねやリツイートなどの機能によって関連の高いユーザーへ次々と閲覧されることになります。
ターゲット
SNSは幅広いジャンル、年齢層の人々が利用しています。アプローチしたいターゲットを簡単にみつけることも可能です。SNS内の広告などの利用では、興味関心のあるユーザーにピンポイントにアプローチが可能となる場合もあります。
このようにSNSを活用することは、中長期的に利用するようなリピーターの獲得、そして見込み客を育成することができます。また開業前からフォロワーを増やしておくことも可能なため、開業と同時に多くの顧客を取り込むことを成功させることができます。
SNSの活用法
ひとことでSNSといっても複数の選択肢が存在します。飲食店と相性のよい適切なSNSを使うことによって大きな効果を発揮します。それぞれの特徴やメリット、注意点を把握し、SNSを上手く活用して集客を図ることが重要となります。
集客・販促
SNSで販売している商品やサービスなどを紹介をすることにより、店舗を知らない人や開業前からの知名度を上げることが可能になります。その際、プロフィールにサイトのリンクを貼っておくと、投稿に興味を持った人たちがサイトを訪れるという流れから販路を作り出すことができます。ひとつのSNSにこだわらず、複数を活用することで情報を拡散することもあります。
情報の拡散
SNSは、新商品やキャンペーンなど、最新の情報をリアルタイムに発信することができます。ホームページだけでは受動的となってしまいますが、SNSにて積極的に発信していくことで、アカウントをフォローしてもらうことができ、優先的に最新情報を届けることが可能となります。また多くのSNSには、いいねやリツイートなどのアクション機能があります。投稿を見たユーザーがアクションするとそのフォロワーに自動的に拡散されるという大きな利点もあります。
顧客の獲得
それぞれのSNSでは、フォローやフォロワーなどがありますが、これはお互いに投稿している内容に興味があり、情報を共有したり交換したりするために便利な機能です。気に入ったアカウントに対してフォローするということになるので、簡単にいえばファンがつくといったイメージとなります。店舗からの魅力的な発信を続けることで、それらをみたフォロワーによる来店や購入につながるパターンも多くみられます。
SNSでは上記のような活用をすることができます。
SNSは目的別に使い分けよう
SNSはうまく活用することで、さまざまな効果を得ることができることがわかりました。だからといって、どのSNSを使っても同じ効果がでるとは限りません。それぞれのSNSによって、得手不得手があるからです。
飲食店と相性の良いSNSとは
SNSによる特徴の違いを利用すると、飲食店と相性の良いSNSはInstagram(インスタグラム)といえます。Instagramは写真や画像のコンテンツが中心です。
カフェやレストランで、運ばれてきた料理をスマホカメラにおさめる光景はよくみられます。そのような人たちは、自身のアカウントで撮った写真などをアップし、つながりのある人たちと共有しているのです。
つまり、飲食店のメニューにある料理の画像をアップし、宣伝につなげるという点で、Instagramと飲食店は非常に相性がいいといえるのです。
料理などはどんなに言葉で説明しても伝わりずらい部分があるため、画像と共に、情報発信をおこなうなどすることで効果的にユーザーを誘導することが可能となります。
またInstagramの機能にStories(ストーリー)という、24時間以内に自動的に消える投稿機能があるため、特定の日限定の情報などの発信に活用することができます。
もちろん他のSNSと併用することで、さらに効果を期待できる場合がありますが、SNSによる集客にはデメリットもあります。それらを理解し、無理のない範囲で活用していくことが重要なポイントとなります。
SNSを利用する際の注意点
飲食店がSNSを活用していくうえで、どのようなことに気をつけなければならないのかを解説します。
継続的な投稿が必要
SNSは、最新情報や魅力的な投稿などを継続的な発信が必要です。投稿期間が空いてしまったり、いつも同じ投稿ばかりでは、閲覧数が下がり、フォローを外されることにもつながってしまいます。不定期に短期集中して投稿するよりも、週一や隔週、月に1回など定期的な投稿をすることをあらかじめ決めておくことで、ユーザー離れを防ぎやすくなります。
投稿や更新をするにあたり、写真やネタ、投稿に使用する文章などを考える必要があり、日々の業務にSNS運用が加わることで、負担と感じてしまうこともあります。投稿ペースを考慮したり、SNS運用担当者を決めるなどすることで、アカウントの放置を避けるような方法をみつけましょう。
集客につながるには時間がかかる場合も
SNS集客に向けて、自店舗のアカウントを作成、周知ができたとしたからといって、すぐに集客につながるわけではありません。特に新規ユーザーの獲得に関しては、既存ユーザーによる共有や拡散によって増えていくこととなるため、時間がかかることを理解し、決して焦らないことです。
地道な投稿を続け、フォロワーを増やしていくことを念頭におき、長期的にアカウントを運用していくことを心がけましょう。
まとめ
飲食店でSNSを運用するなら、Instagramがおすすめです。映える料理の写真などは、多くの人に共有される可能性が高く、集客にも効果があると考えられます。地道な更新がおすすめです。