小さい飲食店の開業が人気の理由まとめ

いま小さな飲食店が利益を出しやすい環境となっていることを知っていますか?

小さい飲食店とは

小さい飲食店に明確な定義があるわけではありません。その大きさは、人によってイメージが異なりますが。一般的には席数が10以下で面積は10~15坪ほどと考えるといいかもしれません。小さい飲食店では、1坪に2~3席を配置、全体的に多くても十数席となる計算ですが、厨房の大きさやカウンター席かテーブル席かによって、席数は変化します。

また小さい飲食店の利用客は年齢層の幅が広く、1人客の利用も多い傾向があります。業態はいろいろあり、麺類、カレー屋、カフェ、スイーツ、バー、すし屋など、さまざまです。近年では実際に、10坪以下の物件の契約数は全体の約半数が占めていることから、小さい飲食店の開業が人気であることが伺えます。

小さい飲食店の開業が人気の理由

実は小さい飲食店では、さまざまな理由から売り上げが立ちやすい傾向があり、いま人気となっています。その理由をみていきましょう。

テイクアウト業態の需要が高まっている

飲食店は客席以上の売り上げをあげることはできないと考えられてきました。それは満席になってしまうと、それ以上の来店は受け付けることができないからです。

小さな飲食店は店舗内が小さいため、特にその影響をうけることになります。しかし、テイクアウトが浸透したことで席数の上限を気にする必要がなくなりました。営業時間帯を分けることで、開店は夕方から夜とし、昼間はテイクアウト専用とすることで今まで以上に安定した売り上げの確保が可能となったのです。

既存の飲食店も多くがテイクアウトを導入するようになりましたが、新規参入ではテイクアウト専門もしくはテイクアウトを主体とする飲食店の出店も増えているのです。つまり店舗内が狭く、座席以上の集客が見込めなくても、テイクアウトによって売り上げをあげることができるということです。

開業資金や賃料を抑えられる

地域や階数によって物件取得費や賃料は異なりますが、10坪以下のコンパクトな物件では安くなる傾向があります。特に、初めての開業で初期費用できるだけ抑えて開業したい場合に10坪以下の小さな物件が注目を集めています。さらに前テナントの内装や厨房機器を引き継ぐことができる居抜き物件であれば、開業資金の総額自体を抑えることができます。

人件費の削減

小さな飲食店ではスタッフを雇用しなくてもよいため人件費がかかりません。売上がいまいちという場合でも、人件費の心配をする必要もなくなるでしょう。

近年ファミリーレストランなどで配膳ロボットをみかけることも増えましたが、それも人件費を削減するための対策のひとつなのです。それほど大きな売り上げを上げなくても利益を確保しやすい理由となります。

小さい飲食店の開業にかかる費用

小さい物件で飲食店を開業する場合、どのくらいの初期費用がかかるのでしょうか。坪数が10~15坪ほどなので、立地によっては10万円ほどの家賃に抑えることも可能といえます。坪数が少ないため、内装工事費や備品購入費、厨房設備や空調設備などすべてをコンパクトにすることができます。居抜き物件を利用すれば、内装工事費や設備工事費をさらに抑えられるので、コストを下げたい方におすすめです。自己資本が少ない方も、初期投資を抑えることで開業を成功に近づけられるでしょう。

物件取得費 家賃の6~10カ月分
内外装費 居抜き物件で200万円~、スケルトンで500万円~
厨房内設備費用 100万円~
調理器具 食器・備品の費用 : 30万円~
運転資金(半年分) 家賃、水道光熱費(想定売上の7%)、食材費(想定売上の30%)、人件費(想定売上の30%)

家賃を10万円とした場合、上記を考慮して、約1,000万円かからずに開業することができるといった計算になります。

小さい飲食店のメリット

小さい飲食店を開業するメリットは多くあります。

ランニングコストが安い

家賃や光熱費、人件費のほか、厨房機器や食器も大きな店舗よりも少なくて済むため運転資金を大幅に抑えることにつながります。空調なども、一般家庭で使用されるようなもので十分な場合があります。

売り上げが現金で入ってきやすい

小さい飲食店の場合、単価が安い傾向があることから、クレジットカードなどよりも現金で支払われることの方が多いという特徴があります。そのため、手元に現金がないという状態が発生しにくくなるのです。売上はあるのに支払いが滞って黒字倒産のような状態になるリスクが減ります。

行列を作りやすい

小さい店で人気が出れば、店舗に入りきらない来店者は表に行列を作って待つことになるでしょう。行列ができると注目されることになり、それらが評判を呼び、さらなる集客へとつながります。特に今はSNSが盛んなため、行列はあっというまに拡散されることになるかもしれません。

個性を出すことができる

小さな飲食店だからこそ、顧客との距離が物理的にも精神的にも近くなり、店舗のコンセプトを伝えやすいという特徴があります。一度訪れた顧客が、気に入ってリピーターとなってくれることで長く続けられる店づくりができるのです。

まとめ

小さな飲食店の開業が人気の理由を解説しました。飲食店の経営において、さまざまなものにかかるコストを抑えることは重要で、小さい店舗ならばそれが可能となります。もちろん広告宣伝費なども、SNSなどのツールを利用することで無料となります。時代背景などで世の中の流れが変わるときに、素早い対応ができることも小さい飲食店ならではといえるでしょう。

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