内装工事の事故事例

内装工事中の事故にはどのような事例があるのかみていきます。

内装工事での事故とは

内装工事業者では壁や床、天井やリンテリアに関わる工事を改築や改装、新築の場合におこないます。主に建物の内部での作業となりますが、事故は発生します。それは主に電気やガス、水道などの設備工事で多くみられる事故となります。

内装工事で多い事故と事故事例

内装工事は建物の中で作業をおこないますが、同時に外壁など外側でも工事がおこなわれる場合があったり、すでに別の業者が施工を済ませた場所があったりする可能性があります。そのような場所で作業をする際には細心の注意が必要となります。

破損

内装作業中に別の業者が設置したものを破損させてしまう事故です。例えば内装工事の範囲外であるなどガラスなどには十分注意しなければなりません。

内装工事ではさまざまな業者が同時に作業をおこなったり、既に別業者が施工済みの場所での作業になることが多いためこのような事故が起こりやすい環境となってしまいます。他の業者が施工した箇所を壊してしまうと損害賠償を請求されてしまいます。

  • 天井のボードを止めていたネジが十分に止まっておらず、天井が落下する事例では、複合施設内であったために複数の店舗に被害を与えることとなりました。
  • 内装工事をおこなう箇所に続く廊下で脚立をぶつけてしまい壁を壊してしまう事例もあります。

水漏れ

内装工事中に配管の接続ミスなどで水漏れを起こしてしまう可能性があります。床や壁を汚損してしまうだけでなく、それが2階以上であれば、下の階にも漏水してしまう場合があります。特に水回りの内装工事をおこなう際に起こりやすい事故といえます。

  • 空中店舗の内装工事中に、給水栓が外れ水漏れを起こし、下の階の飲食店に漏水させてしまった事故では、内装だけでなく共用部分の床、警報装置の故障などさまざまな影響がでました。

火災や爆発

内装工事では設備工事も含まれることもあり、ガスや水道、電気などの工事を内装と同じタイミングでおこなう場合が多いです。その際に起こる火災として、溶接や溶断作業等の火花、放火(疑いも含む)などがあげられます。 溶接や溶断作業、グラインダーなどの火花を発する作業、バーナーやトーチランプなどによる加熱作業を行う場合、接炎や火花の飛散などにより周囲の可燃物に着火し、火災となる危険性があります。またそれらがガスと触れたりすると、爆発事故となる可能性もあるのです。

2023年7月3日午後3時15分ごろ、JR新橋駅から西に約300メートルの飲食店などが並ぶ繁華街の一角、東京都港区新橋3のビルでビル2階のカフェバーから出火が起こり、店の男性店長と女性従業員、通行人2人の50〜70代の男女4人が顔などに重軽傷を負った事故です。ビル内にガスのような臭いが漂っていたとの情報があり、ガス漏れがあった可能性があります。開店前だったため店内にはスタッフのみということで準備中に出火したとみられたいます。全身にやけどを負い、重傷とみられる店長は「たばこを吸おうと店内の喫煙室に入り、ガス臭いなと思いながらライターに火をつけたらドカンという音とともに爆発した」という趣旨の説明をしていますが、ひとつ上のフロアである3階で作業をおこなっていた内装業者が「ガス管のふたの部分を取ろうと思って回した」と発言したことから、この部分からガス漏れが発生したのではないかと考えられ、内装業者の過失が大きいとされています。
2020年7月、福島県郡山市のしゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店で爆発が起き、内装業者の男性1人が死亡し、31人がけがをしたものです。爆発の威力で周辺の住宅など約230棟の建物が被害を受けました。店舗内のガス管が腐食し、そこからガスが漏れ、引火したことが爆発の原因とみられています。

このように、内装工事中に漏水事故や火災、爆発事故などを起こしてしまった場合は、下階や隣など建物全体を巻き込むこととなり、人命にもかかわる大規模な事故となる可能性が高く大きな損害につながります。

内装工事での事故による影響

工事の遅延

 
内装工事中に事故が発生すると、工事の遅延が考えられます。事故やトラブルの対応が最優先となるため、予定されていた工事を進めることができない状況となってしまいます。また事故によって作業員に被害があれば当然欠員が発生し、少ない人数での作業が続くことになります。このような理由からスケジュールがどんどん後回しにされることで工事の完了自体が遅れることとなります。新規店舗であれば、オープンに間に合わないということも十分にあり得ます。

内装工事の際は保険や補償を検討しましょう

店舗などの内装工事においては、さまざまな事故に備えて保険や補償を考慮しておくことがおすすめです。

工事保険

  • 工事現場における保険対象に生じた、火災や破損、盗難、その他不測且つ突発的な事故などの時に適応される保険です。
  • 保険の対象は、工事の対象物と工事現場にある不動産以外のすべての工事用の財産、現金、商品などが該当となります。

賠償責任保険

  • 工事中や引き渡し後、法律上の損害賠償責任を負担する場合の保険です。
  • 工事の管理不備によって他人が怪我をしたり、工事の欠陥によって後日事故が起きたりした時に補償を受けられるものです。

内装工事における保険や補償の内容は、各施工業者によって異なるため事前に、補償内容、補償金額、補償が適応される期間の確認をしておくことが重要です。万が一に備えておくことで安心して内装工事を進められるような準備が必要ということです。

内装業者選びが重要

事故を防ぐためには内装業者選びも重要なポイントとなります。工事業者は数多くあり、それぞれの業者によって特徴や得意分野、知識の有無、対応の善し悪しが異なります。どのような内装工事業者に依頼をするかによって、未然に防ぐことができる事故があるというのも事実です。

内装工事に関しての知識がある

事故が起こる原因や可能性を理解しており、それら起こり得る事故などを重視している業者があります。業者の中には事故に繋がりやすい安易な業者がいることも覚えておきましょう。工事業者に依頼をする際に、さまざまなやり取りを進めていく上で、些細なところにも気を使ってくれる対応が良い業者を選ぶことをおすすめします。

まとめ

内装工事では、主に破損や漏水、火災や爆発などの事故が多くみられます。それらは近隣への損害や命に関わる可能性も大きく非常に危険な事故に発展する場合もあります。また工事の遅延だけでなく、店舗に対して事故のイメージがつきまとったり、危険といった印象をもたれたりとその後の集客にも影響する可能性があり、多くのリスクとなってしまいます。内装工事中の事故を重要視して、安全第一である内装業者を選ぶことで事故のリスクを減らしましょう。

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