自宅カフェ開業の手順と必要な費用

自宅の一部を改装して営業する自宅カフェ。開業の手順とかかる費用をチェッしましょう。

自宅カフェとは

自宅の一部をカフェスペースとして、活用するスタイルのカフェです。自宅の1階部分または、一部をカフェスペースとすることで、カフェ開業に必要な費用を大幅に抑えることが可能となります。

カフェ開業のために店舗を借りる場合には、物件取得費用や賃料、内装工事費用などを含めると1,000万円程度の開業資金が必要となりますが、もともとある自宅を活用するとなればそれらの費用をカットすることができるのです。とはいえ、飲食店を開業するにあたり保健所の審査などを考慮すると、最低限の改装が必要とされる場合があるでしょう。

カフェが軌道にのるまでは、週末カフェとして平日は通常どおりの本業をこなしながら、休日のみカフェの営業をおこなう場合もあります。自宅カフェでもさらに低予算で開業することが可能となります。一方で、自宅カフェは一般的な住宅の見た目からカフェと認知されずらい、または入りずらいと感じさせてしまうといった側面がみられます。

そのようなデメリットともいえる部分はさまざまなアイディアと工夫によって克服していく必要があるでしょう。
 

自宅カフェ開業の手順

それでは自宅カフェを開業するための手順を紹介します。

営業許可

自宅カフェは読んで字のごとく居住する家をカフェにすることになります。日本では、暮らしやすさ、働きやすさ、利便性、景観などを守るため、地域ごとに建築できる建物の種類、用途の制限が定められています。これを用途地域といい、13の地域に分け、地域ごとの建築制限を法律で定めたものです。

飲食店開業が許可されなかったり、制限を受けたり制限を受けたりすることがあります。まずは開業したい自宅がある場所の用途地域が営業規制になっていないことを確認することから始めましょう。営業規制がある地域に属していると自宅ではカフェを開業することができません。

開業に必要な資格をとる

食品衛生責任者

食品衛生責任者の資格は飲食店を経営するうえで必ず必要なものとなります。店舗に最低1人用意しましょう。必ずしも店長が有資格者である必要はありませんが、スタッフのうち誰かがこの資格を持っている必要があるため取得しておきましょう。

営業許可申請

保健所に飲食店の営業を許可してもらうためのものです。飲食店の営業許可とは、飲食業を営むために必要な許可であり、その業種や営業内容に応じて国や地域の法律・条例に基づいて行われます。

営業許可を取得することで、飲食店は法律に従って営業を行うことができます。無許可で運営すると、食品衛生法や風営法に違反することになり、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科せられる可能性があるため、注意が必要です。

その他

  • 営業許可申請書
  • 営業する施設の平面図
  • 食品衛生責任者の原本
  • 申請手数料
  • 防火管理者

上記のものが営業許可申請時に必要となるものです。

自宅カフェの場合ではあまり多くないですすが、30名以上の席を用意する場合に、防火管理者が必要となります。広いスペースを使って開業する場合にはこちらも取得しておく必要があることを覚えておきましょう。
 

保健所からのチェックを受け、検査に合格する

保健所から検査を受けて審査を通過しなければ、営業許可書を受け取ることができません。 そのため、店舗開業前には食品を扱ううえで必要な設備をそろえて、衛生管理ができる環境を整えておくことが重要になります。

建物に関する検査【壁・床・天井・仕切り・換気扇】などのチェックがあります。

設備や備品の検査

  • 扉付き食器棚の設置
  • 温度計付き冷蔵庫の設置
  • 調理場に2槽以上のシンクの設置

上記は飲食店において必ず設置しなければならないものとなっています。

自宅カフェ開業に必要な費用

自宅カフェを開業する際に必要となるおおよその費用を見積もってみましょう。

内装工事費・設備費

まずは開業前にかかる費用です。内装工事費用や設備費は、上記で説明した通り、保健所のチェックを通過するために必要な事項となります。

開業前に準備をすませておかなくてはなりません。

内装工事:150~300万円程度
店内とする部分の広さや規模、デザインなどによっても大きく変わります。自宅カフェでは、居心地のよい空間を演出するため、また自宅とは大きく雰囲気を変えるほうがよりカフェらしくなることを考慮すると重要な工程となるでしょう。

設備:50万円~100万円程度

設備には厨房機器も含まれます。自宅カフェでは、レストランのようなおおがかりな機器は不要ですが、保健所のチェックをクリアするために必要な設備はそろえる必要があります。これらは中古品でさがすこともできるため費用を抑えることが可能です。

消耗品 : 20~40万円程度

カフェで必要な消耗品です。スタイルによってどんなものを用意するのかは変わってきます。コンセプトに沿って考えていきましょう。

広告宣伝費:5~10万円程度

お店をアピールするために必要な費用となります。今はSNSを利用した広告も一般的となってきており、費用をかけない方法もあるため削減が可能です。大きく見積もると約500万円弱ほどの資金が自宅カフェ開業には必要となります。
 

運転資金

運転資金は開業したあとにもかかる費用のことです。光熱費なども含め、材料を仕入れる費用や消耗品費、宣伝費などがあげられます。半年から1年程度の運転資金を目安にして、算出し、売り上げにかかわらずしばらく運営していけるだけの費用をまとめておくと安心です。

まとめ

自宅カフェは店舗を借りるよりも低予算で開業することができます。注意するポイントとしては、自宅のある場所の用途制限をしっかりと確認すること、そして多くのひとに認知してもらうことです。また開業の手順は店舗を借りる場合と大きく変わらないため、しっかりと準備するようにしましょう。

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